キリスト教に出会った��地京子牧師の独りごと <出生> 1946年2月28日、佐賀県藤津郡七浦村に出生、やがて父は転勤願いを出し母の実家のある長崎県壱岐の島に転居、母の母親と同居のためだった。高校卒業と父の定年退職が同時期であったので高校卒業と同時に父が退職した会社に入社するまでのほぼ18年間を過ごした壱岐の島は今は壱岐市になったが大切なふるさとである。 ＜小学校・中学校のころ＞ 小学校・中学校といつも休み時間は一人、静かに図書室で過ごすことが多かった。読む量が膨大だったわけではない。本に囲まれていることが好きだった。記憶に残っているのは小学校時代「低学年」「中学年」「高学年」向きにそれぞれ一冊に編集された「まごころ」という本を図書室から借りて帰って夜、自宅で読んでいたこと。殆ど図書室にいたのに持ち帰って読まなければならないほど読むスピードはゆっくりだった。そのゆっくりさは今も変わらない。 その頃、小学校から帰っての日課は県道沿いにあった埃っぽくなる自宅廊下の拭き掃除、お風呂への水汲み、お風呂を薪で沸かし、夕食の支度、であった。 懐かしい時代、50余年も前のこと。受け入難いとしても、おそらく、きっと、確実に、主に召される日の方が近い。 大切な子どもの時期の遊びが十分でなかったことはその後の生涯、人間関係に、後遺症。いつも何かに向っていなければ満足できない一面はその後遺症と表裏一体であろうか。 ＜今の祈り１＞ 小中高校生活、ＪＴ社員生活（伴う結婚生活・三人の子育て生活）、それぞれの時代を通して主なる神にゆるされた出会いすべてに、主の愛の証しができますよう、主よ、しもべとしてお用い下さい。聖めて下さい。一人でも多くの方々が主の愛に気付かれますように。 主よ、あなたがおゆるし下さる日まで、主の愛を宣べ伝え続けることをどうぞ、おゆるし下さい。 ＜今の祈り２＞2011･9･20 東日本の方々を思いながら、教会としてキリストの恵みを語る時、形骸化していないだろうか、教会が、信仰が。 今、生かされている意味を聖書を通して主に問い続け、なまの命を主に託された命を生きているだろうか？ 　つい、最近9/12に前夜式、9/13に告別式をした粕屋バプテスト教会。 召された方は16年間ベッド上の生活だった。熱心な教会員の方で教会の夜の祈祷会の帰途に横断歩道を渡られていた時に、走ってきた車にはねられて以来のことだった。御遺族の方は、事故を起こした方のお連れ合いが胎内に2世を授かっておられたのを知り、どうぞ、元気な赤ちゃんの誕生のために日々を過ごされて下さい。と、おっしゃったと御遺体を前にお話下さいました。 　神を信じていた姉が、それも教会の祈祷会の帰りに事故に遭うなんて。と、思いました。と、おっしゃりながらも、召された方がベッド上での16年間、信じる信仰により、呪いの言葉一つ口にされなかったことに敬服され、未だクリスチャンではない御遺族の方々でしたが、心を込めて、召された方にとって最良の式をと望まれ、教会としては葬儀関係者の方々の御協力のもとに執り行わせて頂きました。それはいっさいぶれなかった故人の信仰によるものでした。 　16年間を代わってあげることもできず、なす術もなくただ、お訪ねするだけだった無力感。流動食を口にできられる間はまだしも、聖書をお読みして嬉しそうに頷いておられたころは未だしも、お祈りを共にされ、「アーメン」と、はっきり口にされる頃は未だしも、いよいよ食べれない、スプーンで唇に届ける主の晩餐の葡萄酒さえも、むせるようになられ、アーメンの応答もおできになれなくなったとき更に無力感に襲われました。 　今はきっと、すべての肉体の苦しみから解放され、霊の世界・神の御もとでゆっくなさっておられると信じています。御遺族のお悲しみをも癒して下さると信じています。 　今、同じように苦しみの中にある東日本の方々はなす術もなく、ぶつけようもなく、過ごしておられます。今、どうぞ、神の霊がお一人お一人のそばに、お一人お一人の魂に臨んで下さって「助けて下さい！癒して下さい！主よ！天地を創られ、人の心の隅々まで探り知ると聖書においておっしゃっておられるお方、あなたを礼拝する時のみ得られる安らぎと希望をお一人お一人が体験、体感なさいますように聖霊のお導きを心からお祈りします。尊き救い主・主イエス・キリストの御名によりアーメン。」